湖に沈む遺構と千年の樹|鹿児島

曽木発電所遺構
1909年、牛尾大口金山へ電力を供給するために建設された水力発電所の跡です。重厚な石造りの建物は廃墟となった今もなお威厳を湛え、「東洋のパルテノン神殿」とも称されています。冬になるとダムの水位が上昇し、建物は湖底へと沈みますが、水嵩が下がる初夏から秋にかけて再び姿を現します。水面からゆっくりと浮かび上がる光景は、時を越えて蘇る遺跡のようです。

曽木の滝
鹿児島県伊佐市を流れる川内川上流に位置する名瀑で、落差約12メートル、幅約210メートルと横 に大きく広がることから「東洋のナイアガラ」と呼ばれています。この地形は約2万数千年前の阿多カルデラの大噴火による火砕流堆積物を、川内川が長い年月をかけて侵食したことで形成されました。奇岩が並ぶ岩棚を水が一気に流れ落ちる姿は迫力があり、四季折々に異なる表情を見せてくれます。

入来麓武家屋敷群
入来は、かつて薩摩を治めた武士たちが暮らした町です。鎌倉時代にこの地を支配した一族のもとで発展し、その後も武士の拠点として栄えました。現在の町並みは中世から江戸時代にかけて形づくられたもので、川原石を積み上げた玉石垣と刈り込まれた生垣が整然と続きます。清色城を中心に武家屋敷門や濠などの遺構が残り、2003年に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定され、2019年には日本遺産にも登録されました。町の中には、茅葺き屋根を持つ旧増田家住宅も残され、当時の暮らしを今に伝えています。

蒲生の大クス
鹿児島県姶良市、蒲生八幡神社の境内にそびえる日本最大級の巨樹で、高さ約30メートル、推定樹齢約1500年とされています。1988年、当時の環境庁による巨樹・巨木林調査で日本一に認定され、国の特別天然記念物にも指定されています。悠久の時を生き抜いてきたその姿は、まさに大地に根を張る歴史そのものです。

城山公園
標高約192メートルの高台に位置する展望公園で、北には霧島連山、南には桜島と穏やかな錦江湾、眼下には国分平野が広がる開放感あふれるロケーションが魅力です。山・海・平野を一望できる鹿児島らしいダイナミックな景観が楽しめ、晴れた日や朝夕の時間帯にはとりわけ印象的な風景が広がります。

【使用機材】
カメラ Contax RTS III
レンズ Carl Zeiss Vario-Sonnar 35–135mm f/3.3–4.5 / Carl Zeiss Planar T* 50mm f/1.4
フィルム Kodak ColorPlus 200

【キャプチャー】
00:00 曽木発電所遺構
06:57 曽木の滝
11:05 入来麓武家屋敷群
16:45 蒲生の大クス
21:13 城山公園

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