【第5弾】北海道・海の幸!浜チャンポン連日満席店の誕生秘話~ロングセラー~愛されるにはワケがある~

    新しいお店が次から次へとオープンする一方、長く続いているお店があります。 北海道で50年以上続くお店にスポットをあて、愛されている理由を探るコーナー「ザ・ロングセラー愛されるにはワケがある」。

    今回は、昭和40年ごろに誕生した海鮮がたっぷり乗ったラーメンの味を、4世代に渡って守り抜く親子に注目しました。

    長万部名物「浜チャンポン」親子4代にわたり受け継がれる味

    白石駅から歩いて10分ほどにあるこちらのお店。
    平日の開店直後にも関わらず沢山の人が…

    恵庭から:「もう数えきれないくらいいっぱい来ていますね。今日はチャンポン食べに来ました」

    市内から:「今日はチャンポンを食べに来ました」

    今回、訪れたのは「三八飯店・白石店」。

    【三八飯店 白石店】
    住所:北海道札幌市白石区本通2南5-25

    看板には店名よりも大きく書かれた「浜チャンポン」の文字。
    一体どんなメニューなのでしょうか?

    東京から:「海鮮の出汁が効いていてすごくおいしいです。」

    恵庭から:「いつも通りめちゃくちゃおいしいです。やっぱりここが一番お気に入りですね。」

    今回、紹介するロングセラーは「浜チャンポン」
    スープには沢山のわかめ、イカを丸ごと一杯に、ホッキ、エビ、パーナ貝、長万部町産のホタテをトッピング。
    この贅沢な一杯はどうやって誕生したんでしょうか?

    白石店 店長の北村悠貴さんに聞いてみると…

    白石店 店長 北村悠貴さん:「本店は長万部です」

    誕生の手がかりを探りに、長万部町へ

    誕生の手がかりを探りに、長万部町にある三八飯店の本店へ。
    こちらもお昼時の店内は満席の盛況ぶり。
    函館から車で2時間かけて来た人も。

    函館から:「これを食べに来ました」

    函館から:「仕事の途中にお昼ご飯に立ち寄ったのが初めて。美味しかったので家族連れてまた食べようって感じで来ましたね。」

    その味を創業から守り続けているのが、白石店 店長の悠貴さんの父であり、3代目の北村康幸さんです。
    「浜チャンポン」誕生は、まだ康幸さんが生まれて間もないころ…

    三八飯店 3代目 北村康幸さん:「昭和40年代半ばだと認識しているんですが…寿都漁港のすぐ上に旅館と食堂があったんですよね。」

    今から半世紀ほど前に、康幸さんの祖母のタケさんが営む食堂で誕生。
    食堂で出していたラーメンがきっかけでした。

    三八飯店 3代目 北村康幸さん:「そこに来たお客さんが、釣った魚をラーメンの中にトッピングとして入れてくれって出来上がった原型が“浜ちゃんぽん”っていうのは、小さいころに聞いた話ですね。」
    そこから海鮮を豪快に乗せた浜ちゃんぽんが寿都町で誕生しました。

    スープは鶏ガラ、豚足、数種類の野菜を4〜5時間煮込んで作る清湯(チンタン)スープ。
    透き通ったスープを作るために弱火で煮込み、沸騰させないようにすることがこだわりなんだそう。

    そして、魚介を生のままスープに入れることでうまみを引き出します。
    ホタテなどから出る出汁により、味付けはシンプルな調味料のみ。

    半世紀ほど経ちますが、原型は変わっていないんだそう。

    その後、父の紘之さんが長万部町にお店をオープンしました。
    なぜこの町に決めたのかというと…

    三八飯店 3代目 北村康幸さん:「昭和58年頃、まだ長万部はですね、国道5号線1本道しかなくて、まだ高速道路も通ってない。カニのお土産屋とかドライブインとか、本当ににぎやかな通りでして。」

    町の賑わいに目をつけて長万部町に独立を決めた先代の紘之さん。

    浜ちゃんぽんに並ぶ創業当時からの人気メニューがあんかけ焼きそばです。
    こちらもお店の顔となり大盛況。
    トラックの運転手や観光バスの団体客、家族連れも多く訪れる人気店になり、経営は順風満帆でした。

    開業から4年後には、「この味を札幌でも食べたい」というお客さんの声もあり、大都市札幌に進出! しかし、そんな三八飯店にピンチが訪れます。

    三八飯店 3代目 北村康幸さん:「やっぱり一番ひどかったのは高速道路が開通して国道5号線が1本ではなくなったっていうのは…これからどうするんだろうっていう。」

    1997年に長万部町に高速道路が開通し、その影響で、国道5号線の交通量は激減。
    三八飯店は大打撃を受けました。
    そんなピンチを救ったのは…地元の常連客!

    町外からの利用客が激減するなか、地元のお客さんは変わらずに足を運んでくれました。

    三八飯店 3代目 北村康幸さん:「地元の人はこれだけいてくれたんだなっていうのはその時すごく強く感じましたね。」

    コロナ禍も地元の漁師さんと店前でテントを張りテイクアウトの営業をするなど、地域とのつながりを深めました。

    三八飯店 3代目 北村康幸さん:「商売もそうなんですけど、人間関係ってやっぱり長くやっていくと“育てられ育て、また育てられる”っていうサイクルが生まれてくるんですよね。それが田舎で商売やってる醍醐味なのかなって。」

    親子4代で受け継ぐ味…

    白石店を支えるのは、次男の悠貴さん。
    長万部店を支えているのが長男の大絋さんです。

    三八飯店 長万部店 店長 北村大絋さん:「弟には客数も味も売り上げも負けたくないっていう気持ちもある。いいライバル関係でありつつ、親父が言う通り負けない気持ちで長く続けていきたい」

    三八飯店 3代目 北村康幸さん:「100点満点!忘れんなよ!」

    番組スタッフ:「きょうはなぜ長万部に?」
    札幌から:「有名だって聞いたので来ました。」

    函館から:「あっさりしていてとても美味しいです。」

    町外から:「凄い魚介の出汁が効いていてめっちゃおいしいです。」

    愛されるワケは…
    数々の逆境を乗り越えてきた三八飯店。
    長年、愛され続けるワケは…?

    三八飯店 長万部店 店長 北村大絋さん:「僕が知ってる中では、おばあちゃんから孫まで来てくれるお客さんもいて。小さいころ食べた味で味覚が形成されるとかって話あるじゃないですか。そういうのが代々受け継がれているのかと思う。」

    三八飯店 3代目 北村康幸さん:「『ちょっと寄ってみるかい、まだあのお店やってたんだよね』って、『まだあの親父ラーメン作ってるぜ』っていうような感じで、記憶の隅に残ってくれるラーメン屋でありたいなと思う。」

    【三八飯店 長万部店】
    住所:北海道長万部中ノ沢56-1

    長万部店、白石店ともに開店直後は混み合いますので、お時間に余裕がある日に足を運んでみてはいかがでしょうか。

    ※掲載の内容は番組放送時(2025年3月18日)の情報に基づきます

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